【新唐人2015年12月19日】
英国人ヘイウッド氏殺害で執行猶予付き死刑判決を受けている薄煕来(はく きらい)の妻 薄谷開来(はくこく かいらい)が無期懲役に減刑され各界の注目を集めています。
元重慶市委員会書記薄煕来の妻 薄谷開来は、2012年8月20日、英国人ヘイウッド氏殺害の罪で、「死刑、執行猶予2年」の判決が下されました。
2014年9月25日、薄谷を収監している燕城(えんじょう)刑務所は、「服役期間中、問題を起こさず、3度表彰された」などの理由から、薄谷の減刑を提案しました。
これを受けた北京高等裁判所は、今年11月12日に立案し、11月15日から20日までの間こっそりとウェブ上で公表、12月11日に減刑の判決を下しました。
中国問題専門家 陳破空氏
「21世紀最大のブラックユーモアです。重要な犯人を単独で収監しているのに、どのように罪を犯すのですか?薄谷のような特権を持つ人物は、殺人を犯しても命で償う必要はなく、判決後も特権を享受しています」
「執行猶予付き死刑が無期懲役になることは中国共産党体制下では珍しい事ではない」と最高法研究所主任、胡雲騰(こ うんとう)氏の文章に書かれており、実際に99.9%の執行猶予付き死刑囚は死刑を執行されていません。
薄谷開来の件は、通常の例ではありません。中国最高裁判所の最新の要請に沿えば、執行猶予付き死刑囚の減刑は、「減刑提案書の提出後1カ月以内に決定する」べきなのに対し、薄谷の減刑案は14か月経ってから受理されています。
中国問題専門家 文昭氏
「薄や薄谷の罪の量定に習近平は不満です。今回の判決変更を口実に彼らに圧力を加え、さらに多くの問題を自供させるのではないでしょうか。だから1年以上時間を延ばした。その可能性はあると思います」
薄谷開来は、どれくらい裏事情を把握していたのでしょうか?2012年の海外の報道によると、薄谷開来は死刑判決を回避する為、周永康(しゅう えいこう)などの政変計画について供述。また、薄谷開来が関与した核心的機密はこれにとどまりません。
1999年7月、江沢民が法輪功への迫害開始後、2つの大規模な遺体のプラスティネーション加工工場が大連にできました。一方の工場責任者、隋鴻錦(ずい こうきん)は、遺体が主に大連公安局から提供されていたことを認めています。
調査員
「そちらへ提供していたのはどこの公安局ですか?」
隋鴻錦
「大連市公安局です」
海外の追跡調査国際組織の調査員は、2012年、遼寧(りょうねい)省委員会副書記、夏徳仁(か とくにん)の秘書になりすまし、元大連公安局長 孫広田(そん こうでん)の信頼を得ました。孫は薄谷ファミリーが、迫害で死亡した法輪功学習者の遺体を販売する事を黙認しています。
調査員
「いろんなことがあるんだけど、法輪功学習者の遺体を販売したことを誰が聞きに来ても、絶対に漏らさないてほしい」
孫広田
「他にもなにか話はあるのか?」
調査員
「もうひとつは、夏書記はあなたに当時大連公安局の事情を知る者にも、この事を漏らさないよう伝えさせたいのです」
孫広田
「あなたから夏書記に伝えてください。私がこの事を遂行すると信じてほしい」
社会は、薄谷開来がひとまず死刑を免れたとしても、背後に潜む大量の黒幕も「死人に口なし」と言う訳にはいきません。中国当局にこれら黒幕を公開する決心と勇気の有無が注目されるところです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/12/05/a1239900.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/李)